2017年05月31日

66 (野辺山ウルトラマラソン)



幼児の頃、熱が出た時に、
ふとももに解熱剤の筋肉注射を受けたことにより
四頭筋短縮症という、歩行や正座が困難になる病気にかかった。
1970年代の頃には社会問題にまでなった薬害。

私の歩き方が少しおかしいと、母がすぐに気づいてくれたおかげで
私は大人になった現在もだいぶ軽症だと思う。

ただ、引きずるように歩く・走る、直立した時に出っ尻であるというのは
小さい頃から変わらず、走り方も格好悪く、赤面モノである。
(中学生・高校生の頃は、好きな人の前で走るなんてとんでもなかった)



しかし、体の機能と心は別ものであるらしく
大人になって神経が図太くなったこともあり、
やっぱり歩いたり走ったりといったことが大好きな私は、
現在ウルトラマラソン(フルマラソン以上の長距離)まで走るようになっている!



フルマラソンは、海外の3レースを含め、10回以上完走している。
半分の距離のハーフマラソンは、制限時間が短いため
のんびり走ることができないので、ここ3年ぐらい出ていない。


やっぱり好きなのは、興味があるのは、ウルトラマラソンなんだと思う。
長丁場になるため、ドラマ満載の旅のようであるから。
走ったり、歩いたり、休んだり、復活したり、元気出たり。
その移り変わりがナカナカのもの。





また今年も野辺山ウルトラにエントリーしてから
私なりに半年間練習をがんばってきた。

昨年は、この四頭筋短縮症ランナーの私が、95kmまで行けたことに
自分が一番びっくりした。タイムオーバーとなり収容されてしまったが、
14時間もロード上で旅してたのだから。

今年はひょっとしたら、もしかしたら、
完走できる? 完走してみたい!如何しても完走したい!
もともと凝り性である私は
生活がまるで野辺山色になってしまうほど根詰める。



一緒に練習できる仲間たちがいることも魅力。
峠走の登り下り坂はもちろん、土砂降り雨の中も桜咲く中も走った。
座学で色んなコツを教えて頂いた事もあったし、
健康管理にも気をつけてきたつもり。




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貧血にならぬよう肉・魚は多めに。胡麻も、海藻も。
『人は喰わないと力が出ない』




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しかし本番2週間前になって、
練習中後数キロで50km到達というところで、少々体調を崩し
それがレース当日までトラウマのようになってしまった。
1週間前など、3km走っただけで同じような状況になった。

その上、前夜は目が冴えて冴えて一睡もできず。。。
結局、バカみたいに一生懸命になりすぎたのかも。
心が弱かったのかも。悔しいけれど。


当日は、とにかくスタートに立てただけでも良い、
完走どころか、ゆっくりでもいいから、行けるところまでで良い。

せっかくみんなと今まで一緒に練習してきたのに、
私一人で没落も勿体無いと。




今年のレースは、最高気温が27℃まで上がるなど、
誰にとっても厳しいレースとなり、リタイヤする人が続出。

その中で、「大丈夫ですか?」「無理してないですか?」
「眠いですか?」「ここは歩いた方がいいんじゃないですか?」
「やめますか?」「続けますか?」と自問自答を続けた10時間。



野辺山2017 copia.jpg
結果、66km地点でタイムオーバー。
約4,000Kcalのエネルギー消費。



もしかしたら3kmかもしれない、
もしかしたら20kmもいかないかもしれない、という
無理はできない状態のスタートだったけど、

終われば具合が悪くても66kmまで行けてしまった、という
変な自信と安堵感。

せめて自分からは「もうここでやめます。」とリタイヤしたくなかったので
完走はできなかったけど、やりきったという達成感。



しかし、全体の完走率が50%を割った中、
チームの仲間たち(18人の合宿状態)の半分以上が完走した。
すごーい!スゴーイ!
あの重いメダルだけの価値があった彼らのがんばり。





日々この日の事が遠くなっていくにつれ、

あそこまで根詰めて緊張しなくても良かったのではないか、
もっとリラックスしてれば、少なくとも
もっと走れたのではないか?という心持ちになってくるから不思議である。
喉元過ぎれば熱さを忘れる。。。



四頭筋短縮症だからって関係なーい!!
やっぱり一回は完走してみたいよなー、 100km。

私にとっては、”一生にやってみたいことリスト”の中の一つ。





posted by Luna Reina at 23:12| 旅 / お出掛け | 更新情報をチェックする